2007年05月28日

三国志の宴


三国志の宴.JPG昨日、新宿で「三国志の宴2」なるイベントにお呼ばれして、出てきたんですよ。

このイベントを主催したのは、「赤兎馬」さんという素敵なアパレルブランドをやっているお二人でしてね。僕が、前に別冊宝島で『僕たちの好きな三国志』とか、三国志関連の本を編集した関係で知り合ったんですけど、いい人たちなんですよ。

人柄だけでなく、仕事っぷりもいいんですよね。なんかデザインフェスのようなところに行って、お気にのイラストレーターさんに「いっしょに仕事しましょ」って声かけて、いろんなTシャツ作ってるんす。その仲間もいい人たちばっかで、仕事の接点がなくてもたまーにお酒を飲んだりしてるんですよね。

そんな彼らが、去年から始めたこのイベントは、今回で2回目。人形劇三国志の川本喜八郎先生もきて、大盛り上がりで、前売りで150席くらいがソールドアウトだから、すごいよねー。

赤兎馬のTシャツはこちらのサイトから見てちょ。これから夏だから、みんなも1枚いかがでしょうか〜。

つーわけで、赤兎馬の皆さん、ありがとうございました。また、ビール飲みに行きましょうねー。
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2007年05月25日

藤原伊織


藤原伊織.jpg書きそびれていたけど、藤原伊織さんが亡くなってたんだった。59歳。若いですねぇ。惜しいなぁと。というのは、藤原さんの『テロリストのパラソル』は、僕のなかでもベスト5に入るミステリだったからだ。

特に、情景描写が上手いと思った。というのは、僕が今まで読んだもののなかで「これは旨そう!食べてみたい!」と思わせてくれたのが、この中に出てくるホットドッグしかないバーの描写なのだ。それは、こんな描写なんだと、いつか引用しようと思っていたんだけど、本が本棚の奥深くに眠っていたので先送りになってたのだけど、ようやく発見したので、引用してみよう。

フライパンにバターを溶かし、ソーセージを軽く炒めた。次に千切りにしたキャベツを放り込んだ。塩と黒コショウ、それにカレー粉をふりかける。キャベツをパンにはさみ、ソーセージを乗せた。オーブンレンジにいれて待った。そのあいだ、ふたりの客は黙ってビールを飲んでいた。ころあいをみてパンをとりだし皿に乗せた。ケチャップとマスタードをスプーンで流し、カウンターに置いた。


ま、初見ほどの感動はないけど、上手いですよね、やっぱ。例えば最後の「スプーンで」というのとか上手いですよね。これ「丁寧に」って言葉だとダメだもんなぁ。そういう直接的な表現を使わなくても、丁寧な仕事ぶりを伝えられるから上手いよね。ホットドッグのケチャップとマスタードって、普通は入れ物から直接ドバドバかけるけど、スプーンだからね。こういった描写が上手いです。ま、それ以外も上手いですけどね。

んで、このホットドッグしかないバーのことは、藤原さん自身も気に入っていたようで、『シリウスの道』という最近出た作品でも登場させてた。バーボンソーダとホットドッグ。あうような気がするね。いつかそんな店に行きたいと思っているのでした。

最後に藤原さんに合掌。あっちでも旨いタバコとお酒を楽しんでください。

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2007年05月23日

めどん


medon.JPG『ゲームラボ』の「ソウルフード」連載。新しい号が出たので、その前のやつを載せちゃおー。このときは、「めどん」なるものを食べたのでした。あ、今度は、こないだ静岡でご馳走になった「黒ハンペン」を書く予定ですよ!

北海道北見市のソウルフードに「めどん」なるものがあると聞いたとき、これは「何かあるナ」と思った。
「めどん」という言葉の響きが只者ではないからだ。意味がわかるようで、わからないところに曲者感が漂っている。
「めどん? それはきっと丼だろう。いや待てよ。うどんという可能性も否定できないナ。『め』は、メカブかなぁ。メカブうどんだ。いや、明太子かな? それは福岡か。北海道ならメロンか? 違うか」
 などと想像をめぐらしていたところ、それが目玉焼き丼だと知って驚いた。あまりにも何もなさすぎだ。目玉焼きを乗せた丼なんて。いや、でも単なる目玉焼きじゃないのかもしれない。きっと何かあるはずだ。だって「めどん」だもんなぁ。
 ということで、実際に食べてみました。
「そして私は北海道の北見まで飛んだ」と書きたいところだが、そんな時間も金もないので、仕事場に近い新宿三丁目まで地下鉄で行った。なんとこんな近場にめどんが食べられる店があったのだ。炭焼きジンギスカン「カムイ」。ジンギスカンのチェーン店だ。
 小奇麗な店内にズカズカと入り込みメニューを開くとたしかにある。「めどん 400円」。北海道北見市名物と添え書きもある。間違いない。
 いきなりこれだけを注文したい衝動に駆られたが、やはり分別ある大人としてジンギスカンのセットとビールを注文。そしてこれをつまみながら、近くを通りかかかった店長と思わしきお兄さんに、めどんについて聞いてみた。
「めどんって、北見の名物なんですか?」
「ええ。オーナーが北見の出身なんで、メニューに入っているんです」
「北見の人ってよく食べるんですか?」
「らしいですね。ま、半分くらいの人は知らないみたいですけど(笑)。でも北見の飲食店にはよくメニューにあるみたいですよ」
「へー。東京にいる北見出身の人が、ここにめどんを食べに来たりします?」
「ええ、もちろん」
 おお。なんかソウルフードっぽい。でも、目玉焼きを丼飯の上に乗せるだけなら、自分の家でもできそうだけど……。
「ああ、わかった! ジンギスカンのタレがかかっているんでしょ」
「いや、しょう油たれです。特性の」
「……」
 特性といってもしょう油のたれなら家で作れそうだけど……。まあ、いい。食べればわかる。ということでさっさと肉を平らげて注文すると、出てきましためどん。
 見たところご飯の上に目玉焼きが乗っていて、青海苔がかかっている。そして、しょう油らしきものがかかっている。以上だ。想像通りのビジュアルである。
 食べてみよう。
 一口。二口。三口。
 うーん。例えるなら、ご飯の上に目玉焼きを乗せて食ったような……というか、そのまんまである。まさに想像通りの味である。変わったところなど特にない。ま、目玉焼き丼は、あの『美味しんぼ』でも山岡さんが旨いと言っていただけあって、旨いのは旨い。でも、普通といえば普通だ。なんでこれが北見の名物?
 北見市の観光課に電話して聞いてみた。
「めどんですね。ありますけど……あまり北見の名物とは……」
 いきなり弱気である。
「板門店という焼肉屋さんのメニューにずっとあってですね。それなりには有名なんですけど、市民がみんな知っているというものではないと思いますね……」
 東京のいくつかの店で北見名物ってなってるんですけど。
「ああ、知ってます。おそらくなんですが、オホーツクビールを売ってもらっている関係で、めどんも北見名物とされたのでは……と思うんですが」
 オホーツクビールって北見名物なんですか?
「ええ、地ビールです。日本でも一番か二番目にできた地ビールで美味しいですよ」
 担当の人が元気になってきた。
「あと、もうすぐですね、塩ヤキソバで町おこしをするPRを始めるんですよ」
 なんで塩ヤキソバなんですか?
「北見では、ホタテとタマネギと麺を作る麦がとれるんです。それでホタテの煮汁を塩味のベースにして塩ヤキソバを作るわけですね。それとですね! 北見は人口が12〜13万人なのに焼肉屋が70軒以上ある焼肉の街なんです。それで冬には焼肉祭りをやったりも……(以下、続く)」
 というわけで、北見市ではめどんはそれほどソウルフードでもないようで、これからは塩ヤキソバを売り込みたいっすということでありました。ちなみに、多くのサイトや東京では「めどん」と表記されているが、北見では「目丼」と漢字表記するのが一般的であるようだ。

ソウルフー度 ★★

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2007年05月21日

妖怪退散!ハラトーキョー2.0!


鬼太郎.JPGすっかりFC東京のお話を書いてなかったけど、応援スピリッツは上がりまくりですYO!

思い起こせば、5月3日のゲゲゲの鬼太郎デーON鹿島戦で、妖怪さんたちが味方になってから怒涛の連敗街道に突入。国立でどん尻の横浜FCに負けたときは、暗〜い気持ちになってしまったものでした。

それが、12日の千葉戦に4点取って勝ち! いや、一回勝ったくらいでは浮かれておられんと思ったけど、20日のマリノスにも勝ち! ふほー! 連勝!連勝!


ハラトーキョー2.0.jpgこ、これは「ハラトーキョー2.0」にホントに突入かな? 実は、ぺペロンチーノさんにインスパイアされた高井さんが作った「ハラトーキョー2.0」ゲーフラがMXTVの中継に映ったらしくって、ななな、なんともボクもそのおすそ分けで映ってるんだよー!
「TOKYO GAS」の「G」と「A」の間にいるのがボクですよー。自慢ですよー。というわけで、これからハラトーキョーは2.0に突入〜。ボクもますます応援しますYO! 高井さん&ぺペロンチーノさん。写真借りましたYO! 
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2007年05月18日

講演行ってきました


講演会場.JPG前にここでちらっと書きましたが、「SOHOしずおかブレークスルーセミナー」という講演に呼んでいただいてまして、昨日(16日)行ってきました。

「Web2.0とは」というお題でしたが、ま、ブログとかYou Tubeなどの動画サイトってこういうことができますよー。という感じのお話を、ネットを見ながら1時間半ほど。

講演の模様は「SOHOしずおか」の方がレポートしてくださっているので、こちらからどぞー。

んで、雑感をいくつか。

まず、僕が思っていたよりも、ネットと縁遠い人が多いような印象でした。ちょっと聞いたんですが、集まってくださった200人くらいのなかで、ブログをされている人が2〜3割。You Tubeを見たことのある人もそれくらいでしたね。

ただ、そういった人ほどこういう講演というか、お話しながら見てもらうという手法は、効果的だなぁと感じたり。

もともと、ネットと距離のある人向けにブログの本とか作ってきた僕としては、初心者の人に読んで欲しいのに、そういう人は本を手にしないというジレンマがあったので「こういう手法は実に効果的かも」と思いました。

あと、僕の本って一部の人に「簡単すぎ!」ってよく言われるんですが(笑)、やっぱりこういった肌感覚でわかるというか、難しいことは置いておいてまずやってみようというスタンスはありだなぁと。

こういう仕事を続けていると、僕でも、ついつい難しい方面に行ってしまいがちなんですが「ボクが難しくしてどうするヨ!」くらいの気持ちで、これからも行きたいと思いました。はい。

ま、初めてこういう講演というものをさせてもらったんですが、いろんな方ともお会いできするし、楽しかったです。こういう機会を与えてくださった「SOHOしずおか」の皆さん、どうもありがとうございました。

※ちなみに講演した会場ってのが、写真のようなちょっと渋谷のQフロントみたいな立派なビルでした。向こうの方がおっしゃってましたが、地方はこういった箱モノは豪華なんですって。何をやるかで頭を悩まされているとか。

静岡おでん.JPG

※あと、講演が終わったあと、静岡名物の黒ハンペンをご馳走になりました! 青海苔がかかってて、不思議なおでんですね。あと、黒ハンペンのフライもあったんですが、これも美味しかったです! 最近、ずっと東京で仕事しているんで、地方、楽しいなぁ(*´▽`)ノ
美味しいお酒と、美味しいご飯がいただければ、講演、喜んで行きます!誘ってください!(笑)

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2007年05月15日

歩行器


IMG_3144.JPG最近、ますますチビが元気になってきました(´ー`)
なんか、これくらいの赤ちゃんって、自分の体が面白いんね。口を閉じて息を吐くと「ブー」って音がするとか、そういうレベルの発見が楽しくてしょうがないみたいw

あと、赤ちゃんって、産まれたときに、手が頭の上まで届かないんね。頭の半分くらいまでしか届かない。当然、下もそうで股まで手が届かなかったのが、最近ようやくチンチンまで届くようになったら、面白がっちゃってw

オムツ替えているときとかも、すぐにチンチンを触って「なんか変なものが付いてるー!」って喜びながらピンピン手ではじいたりしてます(笑)。面白い。

そんなチビは、最近、歩行器に乗って遊ぶのが好きですよ。
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2007年05月08日

官僚とメディア


官僚とメディア.jpg元・共同通信の記者だった魚住昭さんが、既存メディアの知られざる現状を綴ったこの『官僚とメディア』、素晴らしいと思った。今年はこれが1位かもしれん。

まず、書いてあることにすごく驚く。僕たちって何も本当の情報を知らなかったんだなって。

耐震偽装って、姉歯が勝手に偽装をして、みんなが迷惑しただけの話なのね。おじゃまもんとか言われていた小嶋社長とかも、被害者なのね。知らなかった。みんな悪いんだと思ってた。

悪のトライアングルとかいって、ヒューザーとか木村建設とかも悪いやっちゃと思ってたでしょ。でも、この耐震偽装問題に関しては、彼らは全然悪くないのね。

でも、みんなそう思っているのはなぜか――。このあたりが、話の核心なんだけど、そこを端的に言い表せば、「官庁が発表する情報で成り立っている既存メディアというものは、実質的に官庁の支配下にある」といったとこかね。

話がちょっと前後したけど、この問題で姉歯と同じくらい悪いのが官僚なんだとか。耐震偽装が露見したときの初動対応の遅さや、偽装発覚後のヒステリックなまでの取り壊し命令なんかは、官僚に非があると。しかし、そういった部分は報道されることなく、悪人トリオみたいな部分ばかりがクローズアップされる。

これはなぜか。ここが大切なんだけど、本来なら官僚など国家の所作を監視する必要のあるメディアは、その官僚から情報をもらわないと仕事にならないという、二律背反的な側面を持っているわけですね。

告発すべき相手が情報源。

これは官僚、検察、警察なんでもそうなんだとか。

となると、魚住さんも自戒の念を込めて書いておられますが、記者自身が、いつの間にか官僚たちと同化していくらしい。自分が世界を回している気分になって、その官僚たちの非を告発するなんて、とてもできなくなるようだ(こういった自身の視点でこの問題を綴っておられるところも、この本の素晴らしいところ)。

要するに、こんな認識を我々は持つべきなんだな。

新聞とかテレビの仕事って、真実を報道するとか悪を告発するんでなく、警察や官僚や検察が発表すること、もしくは調べてたり考えていたりすることを、漏れなく伝えることに過ぎない。

だから、世間に流れる情報をやはり自身でしっかりと咀嚼する必要があるんですね。そういった意味でいうと、やはりインターネットというツールの存在は、とても大きいなぁと思うわけです。

ま、だらだら書いたけど、この本は、ライターなど物書きをしている人は必読かと。フリーランスで仕事をする気概が湧きますよ! ホントに!

※あと、最終章で書いてあった「裁判員制度」の問題は、要チェキ。あんなもの、なんで必要なのかわからなかったけど、現場の裁判官たちも不要だと思ってるんね。じゃあ、なんでやるのか? そこを考えていくわけですな。






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2007年05月02日

『坊ちゃん』の時代


坊ちゃん.jpg近現代史の勉強の一環で読んだこの漫画。こんな作品がよく世に出たものだと感心した。

関川夏央と谷口ジローの二人が12年に渡って書き続けた作品で、今は双葉文庫から全5巻で出ている。タイトルからもわかるように、夏目漱石や石川啄木、森鴎外といった明治の文豪たちの生き様を丹念に描いた物語。

この作品の肝は、やっぱり谷口ジローの画。

『孤独のグルメ』をはじめ谷口ジロー作品は、どれも素晴らしいけど、たぶんこれが一番素晴らしいと思う。おそらく夏目漱石や石川啄木のイラストレーションのなかで、ここで描かれているのが、いちばんだと思うですよ。漱石の神経質そうなところとか、啄木の自堕落だけど愛されるところとか、文字にするのは簡単だけど絵にするには難しいところを、上手に描いている。

歴史漫画を読む利点というのは、一度いい作品に会うと、一生自分の中にそのイメージを定着させられることにあると思うんです。これってすごい財産なんですよね。

だって、これから漱石や啄木に関する文献なんかに出会ったとき、そいつが頭の中に出てきてしゃべったり動いたりしてくれるんだもん。そういう意味で、この作品はアリ! ただ、全体を通して冗長な感じも否めなくはないし、これが週刊誌の連載でやってたらすぐに人気がなくなって連載終了になってたと思う。そういう意味で、これがきっちりとした形で世に出たのは、すごいことだと思うです。はい。

関川夏央が、この本の中で谷口との連作を続ける理由について「稀代の描き手である谷口ジローとの仕事をわずかでも継続したいという欲求のためである」と書いていたのが個人的には印象深かった。

そりゃそうだよなー。こんな才能、絶対に手放したくないと思う。そういう意味では、関川夏央は、本当に幸せだし、すごくジェラシーを感じる。

ま、ボクもそんな出会いを探したい。そう思ったりもした作品でした。



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