2011年11月19日

灘校・伝説の国語授業

以前、「伝説の国語教師」と呼ばれる橋本武さんの話をちらっと書きました。

スローリーディング。

当時、無名だった神戸の灘校を、私立として始めて東大合格日本一に押上げた先生で、その授業方法は、中勘助の『銀の匙』という薄い文庫本を3年かけて読むというもの。昨今の速読に対して「スローリーディング」と先生の手法は呼ばれるのですが、その内容を詳しく紹介した本が出ました。

『灘校・伝説の国語授業』

この本の構成は僕が担当させてもらい、ここ数カ月、先生の思いや先生の考えにどっぷり浸かって、それを言葉として残す作業をしたわけですが、とてもいい体験になった。
国語とは、学力とは、考えるとは―−そんな本質的なことに対する答えが自分の中により形成された感じ。いい仕事でした。

この本、国語とはどういうものか―−ということを知りたい人はもちろんですが、題材となっている『銀の匙』という本が、明治期の東京を緻密に描いていることもあって、歴史や落語なんかを好きな人も楽しめると思います。

99歳の先生が現役時代に行ったことは、まだまだ今の社会に通用するし、役に立つ。高齢の方の体験や考えに耳を傾け、それを多くの人に届ける仕事もまだまだ取り組む余地が膨大にある仕事だなーとぼんやり思っている深夜0時です。





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2011年11月14日

クラブを応援するきもち

ほっぴー.JPG土曜日の水戸戦に勝利して、我がFC東京のJ1昇格がほぼ決定!

今年のアウェイは、遠方が多いこともあって、京都以外は三ツ沢と千葉くらいしか行けなかったけど、ホームはけっこう行けて楽しかった。

で、1年でJ1に復帰した今だからこそ言えることかもしれんけど、J2も1年なら悪くない。

今までJ2の試合ってほとんど気にしたこともなかったけど、来シーズンからは、別のカテゴリであっても気になるし、見たい気持ちが強くなった。趣味がひとつ増えた感じ。

J2になるとテレビをはじめメディアでまったく取り上げられないのが痛いけど、新たな視点ができたし、チームの変革意識が高まってJ1の中位あたりで何の刺激もないシーズンを送るよりも却ってよかったんじゃないかと思えるくらいだ。

そんな変革の一環として土曜日に行われたのが、「青赤横丁」というフードコート。
「穴子丼」とか「深川飯」など東京に関する食べ物屋台が10店ほど出て、中央にはステージがあってそこでイベントも行われるというもの。しかも、スタジアムから出入り可能という画期的なイベントなのだ!

ま、普通の人にとってみればどのあたりが画期的なのかわからないでしょうが、スタジアム売店には競争原理が働かないなど、お役所対応一辺倒だった過去を鑑みればこれは素晴らしいことなのです。東京なんて旨いものたくさんあるんだから、こういうイベントどんどんやってほしい。そして、FC東京のフードコートに出店する優良店を、サポーターが愛して日ごろからも贔屓にするという流れを作りたいなー。

で、話はちょっと変わるけれど、TPPに参加して、日本の社会全体が国際的な自由競争社会になると、きっとサポーターのように「表立った見返りはないけれど応援するように消費する精神」が、大切なんだと思う。

僕は、SOCIOという年間会員であると同時に、5000円だけクラブサポートメンバーというのに入っている。この5000円は、ユースの育成に充てられて、別に入ったからといって、さしたるメリットはない。
でも、FC東京を応援することは、僕にとって大いなる楽しみだし、サッカー観戦自体がすごく格安な娯楽だと思っているので、払っている。

こういう制度、もっと広まればいいのにな。
制度というか精神かな。

これは大企業にとっては株を保有するってことなんだろうけど、もっと町の八百屋や、贔屓にしているリンゴ農家とか、そういうところを応援したいと思ったときに、それを形にする方法がもっとあってもいいんではないだろうか。

農作物というのは、天候によって出来不出来があるけれど、とにかく毎年1万円分、できた分だけ送ってよ。

たとえばこういった消費をして、生産者と消費者が信頼してつながっている。こういう制度があれば、TPPの社会でも、自分が大好きなものは守れるような気がする。

いちばん後悔するパターンは、自分が大好きなものがあって、それを「大好きだよ!」と蔭から見守っていて、でもその気持ちは伝わることなく「あー、誰からも愛されていないからやめてしまおう」と、生産者がものをつくることをやめてしまうことだ。

好きなものがあれば、しっかりと行動に移してそれを表明する。
これけっこう大事だと思う。

通販でつながっているだけでも、「美味しかったよ!」と、一通メール送る。こんなことで、人は10日は余分に頑張れるもんだ。「原稿面白かった!」と言ってもらえれば、10日は元気でいられるもんな、僕も。

ただ、応援するには、それなりのマスが必要。そういったマスにFC東京のサポーターという集団はなり得るんじゃないかな。「青赤横丁に出店いている店が経営ピンチ!」ってなれば、そこを選んで忘年会したりとか、そんなことでもいい。

消費することは応援すること。

これからの社会では、この認識がより大切になるんじゃないかなーと思ったというお話でした。

*写真は、青赤横丁で売られていた樽生ホッピー。実にうまかった!

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2011年11月04日

煮ないでホクホクかぼちゃ

kabocha.JPGこないだ仕事をした本で、ちょっと驚いた料理のレシピを教えてもらったので、ご紹介。

といっても、難しい料理でなくて、簡単、簡単な「かぼちゃ」のレシピ。
普通に食卓に上がる「かぼちゃ煮」を劇的に旨くする方法なんです。

名付けて「煮ないでホクホクかぼちゃ」。

かぼちゃって、子どもはあまり好きじゃないですよね。僕も昔は好きじゃなかったし、うちの子どももあまり好きじゃない。その理由は、なんかべしょべしょしていること。あと、甘ったるい感じが、ご飯に合わないからでしょう。

でも、このレシピで作ると、カボチャがホクホクして、栗みたいな感じになるんです。コツは出汁で煮ないこと。実に旨いよ!
以下、レシピです(編集部にオッケーもらって本の発売前にご紹介!)

「煮ないでホクホクかぼちゃ」

◎材料(4人分)
かぼちゃ/4分の1カットを2つ。およそ500グラム。
砂糖/大さじ2。
淡口しょうゆ/大さじ1弱。
水/大さじ2〜大さじ3。

◎手順
1 かぼちゃ全体をラップでふんわり包んで電子レンジに入れる。4分の1カットだと500Wで2分が目安。
2 かぼちゃを一口サイズに切る。フライパンから飛び出さない大きさで、一般的なかぼちゃ煮よりは小さ目に。
3 砂糖をフライパンに敷き詰めるように入れる。
4 かぼちゃの皮を下にして砂糖の上に並べる。
5 分量の水を手につけて、かぼちゃの上にパパッとふりかける。
6 かぼちゃの上にアルミホイルをかぶせて中火にかける。水が沸いたら弱火にして、およそ7、8分。かぼちゃにすっと串が刺さるまで。
7 かぼちゃに火が通ったら、火を強くして水分を飛ばしながら、しょうゆをまわしいれて煮絡める。


レシピこれだけ。
ご覧のように「煮ない」。砂糖を敷き詰めたフライパンの上で、ごく少量の水とかぼちゃ自身の水分で蒸し焼きのようにする。これでホクホク。「7」の醤油を回しいれる行程によって、少し「しっとり」しますが、ホクホクが好みの人は、これはしなくてもオッケー。

ちょっとかぼちゃ観が変わると思うので、だまされたと思って作ってみてください。

このレシピを教えてくれたのが、新倉ごまさん。
『スター★ドラフト会議』という番組で注目のちびっこ天才料理人「こごまちゃん」のお母さん。このお二人の本が、『こごまの舌』というタイトルで出ます。僕も構成で携わったのですが、このホクホクかぼちゃのように、ずっと食べ親しみたいレシピ+母娘による食育エピソードという体裁で、広く読んでもらえるよい本になったと思っています。発売は、今月の29日ですので、ぜひ手にとってみてくださいませ。


posted by okataco at 15:23 | TrackBack(0) | 食べ物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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