2012年05月27日

女の子は忙しそう&45mm F1.8

1歳8ヶ月.jpg久しぶりに子供の話でも。
下の娘が1歳8ヶ月になって、俄然女の子らしさが増してきた。1歳のときは「赤ちゃんは赤ちゃん。性別関係なし」だと思っていたけど、今ではまったく違います。

上の男の子と下の女の子の違いを一言で表わせば「女の子は忙しそう」だ。

女の子は、なんかずっとちょこまかちょこまか忙しそうにしてますね。黙々と電車を並べたりしていた男の子とは大違いだ(笑)。

たとえば、僕が外出しようとカバンの用意でもすれば、それを目ざとく見つけて「あ、わたしもいかなくちゃ」って感じで、帽子かぶって、どっかでもらったメダルを首にかけて、オモチャが入ったカバンを腕にかけて、タタタタと玄関に行って靴を履こうとしてる。

なんか、ずっとこんな感じなんですよ。上の子を見て書いた「赤ちゃんを爆笑させる方法」でも「オモチャはいらない」なんて項目を作ったけど、女の子はもっとそう思いますね。純粋な「遊び」というのは、ほとんどなくって、ムスメがするのは大人の生活の真似。「ままごと」ってホントよくできた日本語だと思うけど、ずっとおままごとをしてる感じで、ママのように忙しくしています(笑)

女の子は、他人への興味が強いんですかね。言葉も、覚えるのが早いし、なんか男の子に比べて異次元の成長をしているのでした。

そういや、そんなムスメを撮っておこうとカメラのレンズを新規購入。特徴的なポートレートが撮れる「OLYMPUS マイクロ一眼 PEN レンズ M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」というレンズなんですが、背景が勝手にぼやけてくれて、人物がくっきり浮かび上がって面白い。今まで使っていたものよりも、汎用性は狭いし、使いやすいとは思えないけど、こういった不器用な感じが、逆に面白さにつながりますね。人が焦がれるモノって、きっとこういった偏屈さを備えたものなんだろうな。

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2012年05月18日

<思考メモ>「何が面白いのかわかる」という才能

こないだのカフェゼミの後、参加してくれた方に、編集者にとって大事な能力は何ですか?と問われて答えたことを、思考メモとして残しておきます。

知識とか対人能力とか文章力とかいろいろあるけれど、何気に根っこの部分で僕が大切だと思うのは「何が面白いのかわかる」という力です。

そんなの簡単と思うかもしれませんが、これが意外と難しいのです。

僕が育ててもらった当時の『別冊宝島』の作り方は、まず原稿を20本くらいとってくる。それで、それらの原稿を眺めて、面白いものから順番に並べて本にするのです。この面白いものに序列を付けるというのは、案外、誰でもできることではないのです。センスも必要だし、一定数の文章に接するという訓練も必要かな。

面白いというものは、必ずしも「売れる」ということではないけれど、この「面白い」ということを判別できる基準値をもっていることは、とても大切なことです。

よく、原稿の書き出しが決まらないという人がいますが、これも結局はここにつながってくるのです。つまり、その原稿にとって何が面白いのか=何が大切なのか=何を伝えるべきなのか。ここがわからないから、何から書けばいいのかわからない。
原稿の書き出しは、もっとも大切なこと。もっとも美味しい部分に決まっています。
その企画において、その部分に該当するところがなにかがすんなりわかるようになれば、こういった悩みも解消されるのです。

「何が面白いのかわかる」という才能。これ、けっこう大事です。
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2012年05月17日

『政治家の裏事情』(書評2012 22/50)

城内実という政治家は、すごく気になっていた。

2005年、安倍晋三など自民党の上役から説得されたにも関わらず、郵政民営化法案に反対の票を投じて、その後の選挙で「刺客」の片山さつきにわずか748票差で敗れた人。多くの人がこんなイメージを持っていると思うけど、城内さんは、その4年後の2009年には、無所属ながら129,376票を獲得、片山さつきに7万票以上の差をつけて当選しているのである。

この4年後に当選したことを知って「スゴいな」と思っていた。それで、その後、なんとなくインタビューとか言論を気にしていたのだけど、日本の良さを大切にした考え方が僕にはいいなと思えていて、一度、本など読みたいと思っていたところに出たのがこの新刊でした。

この本で初めて知ったけど、城内さんって幼少期にドイツで暮らしていて、外務省に入った元役人なんですね。総理や天皇陛下のドイツ語通訳も務めたというのだから、その語学力たるや相当なものなんでしょう。で、そういった青年期から、立候補、当選、そしてあの郵政選挙での落選、そして4年後の当選。こういった人生の流れとともに、政治家の裏事情や自身の政治的スタンスを綴っておられる。

いろんな指摘や提言に、頷くところが多かった。

《私から見れば、あの法案は郵政民営化ではなく、「郵政米営化」としか思えなかった》
小泉時代の郵政改革が、アメリカのための米営化というのは、的を射た指摘のように思う。ちなみに現在、議論されているTPPも、やはりアメリカのための枠組みであって、結局、日本はいまだにアメリカの要求を突っぱねることができずに、ここまで来ていると。「総理を長く続けたいと思えば、それはアメリカの要求に従うことだ」という一文もあった。なるほど。

 TPPに関していえば「マスコミこそTPPで規制緩和せよ」という提言もあった。これはたしかにそうかもね。電波を独占して、新規参入が認められない現状を、変えて欲しいと思っている人は少なくないように思う。

《増税の前に、政党交付金を国に返せ》
これも同感。
《参議院をなくして議員を減らすべき》
これにも頷く人も多いだろうけど、城内さんは、これに続き「地方自治体の首長によって構成される新しい参議院を作る」と提案している。これもいいな。

ま、こんな感じでいろいろ意を同じくする部分が多かったのだけど、いちばん僕の心に残ったのは「応援できる政治家を積極的に探す」という提言。

今、国民は、自分の選挙区の政治家くらいにしか興味がないと思う。で、多くの人が「投票したい人がいない」と思っていて、その時節ごとに「こんどは自民、次は民主」といった感じで票を投じているんじゃないかな。でも、自分の選挙区に入れたい人がいなければ、もっと能動的に自分が応援したい政治家を探すと。そして、たとえ自分が一票を投じることができなくても、その人を応援し、場合によっては個人献金とかで、その気持ちを形に表わしていく。小さな一歩だけど、こういうことも積み重ねで少しずつ現状が変わるのかもしれない。

もう僕らの世代は「知らない間に決まっていた」という言い訳は、してはいけないと思うのだ。政治について、もっと見て、考えて、行動しなければ。
「政治家の裏事情」という本だけど、僕にとっては、これから僕がどう政治というものに関わっていくべきか、ということを改めて考えた一冊でした。

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2012年05月15日

<おしらせ>カフェゼミ第2回&ヒーローマスク

そういえばの<おしらせ>が、二つばかりありました。

☆明日、5月16日に石黒謙吾さんとの「カフェゼミ」第2回目があります。
「推進力」をテーマにトークして、この話をもとに本を作ろうという試み。前回は、発売初日で満員になってしまったのですが、現状2〜3人なら入場可能という情報を昨日いただきました。もしかしたらもうなくなっているかもですが、前回、来ていただいたのに入れなかった方など、もし興味ありましたら、問い合わせください。詳細は以下です。

「書籍作り公開カフェゼミ」やります

☆そういえば、僕が脚本を担当している月刊漫画の連載がスタートしました。
『月刊ヒーローズ』という月刊誌の、「ヒーローマスク」という漫画です。
主にセブンイレブンで発売されているので、機会がありましたら手にとってみてください。

以上、おしらせでした。明日は、夜はカフェゼミだけど、昼間は親子遠足に行ってちびっ子たちと遊んできます。晴れますよーに!

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2012年05月12日

『天才は親が作る』(書評2012 21/50)

「天才」と呼ばれる10人のアスリートは、どのように育てられたのか―。この点にスポットをあてた非常に秀逸なルポルタージュ。多くの人に勧めたい傑作です。

取り上げられているのは、松坂大輔、イチロー、清水宏保、里谷多英、丸山茂樹、杉山愛、加藤陽一、武双山、井口資仁、川口能活の10人。

それでこの10人がどのように育てられたのかを見ていると、いろんな共通点が浮かび上がってくる。なかでも印象的なのは、親が何よりも子育てを優先しているところ。仕事よりも子育てを優先している人がほとんどなのだ。

こう聞くと随分と特殊なケースのように思うだろうけど、「天才」の親たちにとってはいたって自然な選択だったことが、たとえば丸山茂樹の父の言葉などから読み取れる。

《僕にとっては子供を育てるのが第一だから、儲かるとか儲からないとかは、どうでも良かった。仕事は、要は飯を食うための手段であって、ゴルフが出来、週末には家族でどこかのレストランに行ける金さえあれば、それ以上稼ぐ必要はない。何度も言うけど、僕の人生にとっては仕事よりも子供のほうが大事なんだから》

「僕の人生にとっては仕事よりも子供のほうが大事」

こう思っている人は、潜在的にはそれなりにいるんじゃないかな。でも、インタビューの場でこうきっぱり言える人って、なかなかいないと思う。こうきっぱり言える信念が、子どもを「天才」に育てあげたのだろうと、この本を通読すると思えてくるのです。

本書で紹介されている具体的な方法論では、「股割り」に興味津々。丸山茂樹のお父さんの他、数人が、子どものうちに柔軟性をしっかり身につけることの重要性を説いていた。そのために、効果的なのが相撲の股割りだという。お相撲さんが足を開いてペターとなるやつですが、あれがいいんだとか。あと、足の裏を揉むといいとも書いてあったな。よし、足の裏も揉んでやろっと。そして股割りのやり方も調べてみよっと思えるのが、なんか楽しい。

そうそう。いろいろ考えたり教えてもらったことを、子どもと楽しみながらチャレンジするのは楽しいんだよな。ただ、この本から得た最大の教えは、こういった細かい知識よりも「子育てがもっとも楽しいこと」と言い切る人がこんなにたくさんいることを知ったこと。そして、結果論かもしれないけれど、そういった親に育てられた子どもたちが、みんな大きな成果をあげたという事実なのでした。

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2012年05月08日

『日本人の足を速くする』(書評2012 20/50)

「侍ハードラー」と呼ばれる陸上選手・為末大さんが、その走りの極意を書いた大変面白い一冊。この面白さのポイントは、タイトルにもある「日本人の」という視点にあるなー。

カールルイスに憧れた為末さんは、やはり彼らのようになりたいと考えた。つまりアフロアメリカンの体を持つ彼らのように走りたいと思った。しかし、為末さんは、その試行錯誤のなかで「日本人の体にあった走り方」があると気づいていく。やはり日本人と彼らは違うと。例えば、こんな違いがあるという。

《どうしても体の前側に筋肉がついてしまうのが、日本人の体の特徴です。背筋よりも腹筋、腿も後ろ側よりも前側ばかりがたくましくなるのです。欧米やアフリカ系の選手はその逆で、背中と腿の後ろ側に筋肉がつく傾向があります》

これを為末さんは《鍬を振り下ろしてきた農耕民族と、弓を引いてきた狩猟民族の違いなのかもしれません》と書いているが、おそらく根っこの部分から違うんだろうね。体の構造が。

そして骨盤の角度が欧米人と違う日本人は、速く走る方法も違うという。カールルイスは飛び跳ねるように走るけれど、これは日本人に向いていない。では、日本人はどう走るのがいいのかというと答えはこういうことだという。

《走る、というよりも、コケそうになるのをこらえる、という感じで走ると、速く走れます》

なるほどー。是非自分で試してみたい! このようにこの本を読んでいると、走ってみたいとか、陸上を見たいという話が各所にあって実に刺激的。
そんななか、僕の心に残ったのは、冒頭にも書いたけれど「日本人の」という部分。

なんでもそうだけど、いろんなハウツーには、「日本人向けのもの」が存在すると思う。その昔「和魂洋才」なんて言ったけれど、日本向けにアレンジすることって、実はとても大切なんじゃなかろうか。
今の社会、ちょっとそのあたりの視点が抜け落ちているケースが多いように思う。
この本のなかで、日本人の足を速くするためには、剣道や相撲のトレーニングが有効と書いてあった。そういった「日本向けの一工夫」というのは、やはり歴史の中にちゃんとあるんじゃないかな。

健康になる方法だって、絶対に欧米人と日本人じゃ違うと思う。こういった「日本流のアレンジ」こそ、今、各所で求められる知恵なんじゃなかろうか。すごく大雑把な表現だけど「幸せになる方法」だって、日本人なりの方法論があるんじゃないだろうか。そしてその答えは歴史の中にしっかりあるのではと僕は思っています。

「日本人にあった一工夫」。これは、企画の源泉のように思うのです。

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2012年05月01日

『向田邦子 暮らしの愉しみ』(書評2012 19/50)

今、ドラマで取り上げて欲しい人といえば「向田邦子」だ。

以前NHKで「白洲次郎」を取り上げた計3回のスペシャル枠があったけど、ああいうところで丁寧にこの人の生涯を追って欲しいな。それくらい、今この向田邦子という人に、興味があります。

僕は、向田邦子のドラマなどをリアルタイムで見たことはない。そのエッセイから興味をもったので、彼女に関する知識は、彼女の生活回りのことが中心だ。だからこそ、よけいにこの人の「粋」な部分に惹かれてしまうのかもしれない

この本は、作家・向田邦子の「粋」が、感動的なまでに高次元で凝縮された一冊。

一章 台所の匂い
二章 食いしん坊の器えらび
三章 お気に入りにかこまれて
四章 思い出さがし、想い出づくり
五章 その素顔と横顔

こんな章タイトルを眺めるだけでも、どんな本か想像つくでしょうか。なかに「向田邦子が選んだ食いしん坊に贈る100冊」というコーナーがある。単に本の写真とデータがカラーページに納めてあるだけなんだけど、こういったものを見るだけでもこの人の粋な感じが浮かんでくる。
向田邦子が、最後、飛行機事故で亡くなったことを知った時も驚いたけれど、この人が「ままや」という居酒屋をやっていたことをこの本で知って、これにも驚いた。というか、羨ましかった。今更言っても仕方ないけど行きたかったな。「ままや」の献立を受け継いだ店が、数年前まであったのに。過去の偉人とは違い「同じ空気を吸う機会があったかもしれない」という感慨が、この人への想いをよりかきたてています。

後年「故郷もどき」といって懐かしがった鹿児島にある「かごしま近代文学館」に向田邦子のゆかりの品々が展示されているそうです。いつか鹿児島に行ったときには、ぜひ足を運んでみたいな。忘れないようにここに記しておくのです。

posted by okataco at 12:20 | TrackBack(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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